自分に似合うファッションというのを意識しだしたのは３０代になってからだ。色々と紆余曲折したが、いまようやく少し自分とやらを理解し始めているように思う。

私の通っていた高校が私服通学だったため、その頃からファッションに今まで以上に力を入れてきた。中学生までは自分で服を買うというよりは、母のアドバイスをもとに母のお金（父が稼いできてくれたお金だが）で服を買っていた。

買いに行くのはVIVREやピーコックなどのスーパーに入っている衣料品売り場がメインだった。セブンティーンを熟読するものの、雑誌に載っているようなおしゃれな服は売ってなかったし、そんな服は値段的にもおねだりできるものではなかった。

高校生になってからは服を買いにいく場所やお店も変わってきた。アルバイトも始めたし自分の好きな洋服を買える意思が身に付いてきたのもこの頃だ。その頃からいろんなテイストの服を好きになって身につけてみたが、今過去の写真を見ると少し恥ずかしいものもある。

しかし似合う服がわかった今も、そういう過去は微笑ましいものだ。ファッションから読み取れる心情もある。奇抜な服を着ていたときは目立ちたがりやで、他の人と一緒の格好なんてしたくないと思っていたし、背伸びして女性らしい服を着ていた時などは、当時おつきあいしていた男性の好みに合わせようと浮かれていた頃だ。

若い頃はいろいろ挑戦をしてよかったと結果的に思える。そして未来の私もまた、同じような台詞を笑顔で話していたい。

今は、東京のアパレル転職でファッションの情報を得ている。